ついに連載も10回目!ネタ切れの心配をよそに、伝えたいことが溢れて止まりません。乞うご期待!
さて、今回のテーマは**「劣化と修繕」です。 正直、最近の筆者は猛烈に悩んでいます。それは、「自然素材の良さを伝える難しさ」**。 どうしても「マネー(初期費用) > 素材の質」という考え方が主流の中で、どうすればその壁を突破できるのか。仕事中もアイディアが浮かべば即メモ!というくらい、この「もどかしさ」と戦っています。
「自然素材」って、結局なんなの?
ここで一度、自然素材を定義してみましょう。 「人間が人工的に作ったもの」ではない。そして、「外的要因や時間の経過による劣化に、めちゃくちゃ強いもの」。こう定義してはどうでしょうか。
例えば、河原の石。 川に流されれば削れますが、そうでなければ放置してもほぼ劣化しません。せいぜい日焼けするくらいで、わざわざ石にペンキを塗る人なんていませんよね。 お寺の床板もそうです。木材そのものは、年季が入って飴色に輝くことはあっても、そう簡単に腐りません。腐るのは雨仕舞の悪さ、つまり「人間の仕事」の部分に原因があることがほとんど。
60年スパンで考える「驚きのコスト差」
ここで少し視点を変えてみましょう。「劣化しにくい自然素材」を家のメンテナンスが必要な場所に使うと、どれくらいお得になるのか?
以前、外壁と水回りは必ず修繕が必要だという話をしましたね。 実は、外壁を**「自然素材(火山灰)」**にするだけで、住宅コストはグッと下げられるんです。
A:一般的なサイディング(パネル外壁)の場合
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初期費用: 基準価格
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メンテナンス: 30年ごとに塗装が必要(60年で2回)
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修繕費: インフレを考慮し、1回300万円 × 2 = 600万円
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月々の貯金: 600万円 ÷ 720ヶ月 = 毎月 8,333円
B:火山灰の塗り壁(自然素材)の場合
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初期費用: サイディングより +100万円
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メンテナンス: 色落ちが気にならなければ、再塗装は不要!
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支払い(ローン): 100万円を40年ローン(金利1%)で借りると 月々約2,500円
さて、皆さんに質問です。 「60年間、毎月8,333円を修繕費として貯め続ける」のと、 「40年間、毎月2,500円をローンに上乗せして払う」の、 どちらが賢い選択だと思いますか?
こうして整理すると、後者を選ぶ方が多いはず。でも、実際は「目先の安さ」に引っ張られ、少数派になってしまうのが現実なんです。
「負動産」にしないための選択肢
もちろん、水回りやエアコン、エコキュートなどの家電は自然素材では代用できません。これらはどうしても20年前後で交換が必要になります。
だからこそ、「変えられない部分(構造や外壁)」にお金をかける意味が出てくるんです。
特に20代〜40代の子育て世代の方、想像してみてください。 自分たちが住まなくなった後、その家はどうしますか? 多くは「解体して更地にして売却」です。売値が1500万でも、解体費や諸経費を引けば手元に残るのは800万程度。
でも、もし自然素材のおかげで建物が劣化していなければ?
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リフォームして住み継ぐ: 500万かけて水回りや壁紙を新しくするだけで、新築同様に!
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賃貸に出す: ここ小布施町なら、綺麗に整えれば月10万円前後の家賃収入も夢じゃありません。10年も貸せば、売却するよりずっと大きな資産になります。
「壊す」か「売る」かしかない家にするのか、それとも**「活用する」という選択肢を残せる家**にするのか。
この価値をどうすればもっと分かりやすく伝えられるか……筆者の悩みは尽きませんが、皆さんはどう感じましたか?
前回の内容はこちら
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