「うちは将来メンテナンスがかからないので、トータルコストが安いですよ!」 住宅展示場で、八百万(やおよろず)の神ほど耳にするこの言葉。
結論から言いましょう。「メンテナンスフリー」という言葉をふわっと信じるのは、ウン千万円の買い物をする上では非常に危険です。
今回は、元ハウスメーカーのプロの視点から、**「真の意味でのメンテナンスフリー」**とは一体何なのか、その答えをはっきりさせたいと思います。
1. なぜ「外壁の再塗装・再コーキング」は絶対なのか?
「見た目を気にするだけ」と思っているなら大間違いです。メンテナンスを怠ると、家は比喩ではなく**「物理的にボロボロ」**になります。
特に、我らが北信地域(長野県北部)にお住まいの方は要注意。 水が凍ると体積が1.1倍に増えるのはご存知ですよね?
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塗装が剥げ、コーキングが割れた場所に水が入り込む。
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その水分が凍り、体積が増える。
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内部の微細な空間が、氷の膨張力で破壊される。
これが冬の寒さが厳しい地域で起きる**「凍害」の恐ろしさ**です。だからこそ、多くの外壁材は定期的な塗り替えが「必須」なんです。
2. 「タイル」という選択肢の落とし穴
「タイルなら一生モノ」と信じている方も多いですが、一般的なタイルの場合、タイル自体は平気でも、隙間のコーキングが先に寿命を迎えます。 結局、コーキングの打ち替えのために家全体に足場を掛けることになり、費用は全面塗装と似たり寄ったり。
唯一の例外として、パナソニック ホームズの「キラテック」は、コーキングをタイルの裏側に隠すことで60年クラスの耐久性を誇りますが、デメリットとして外観がどれも似通ってしまうという点があります。
3. 「鉄板(ガルバ)」が抱える地域の悩み
人気のガルバリウム鋼板も、長野県では注意が必要です。 冬に撒かれる**「塩化カルシウム(融雪剤)」による塩害**や、雪による湿気。一度サビが付着すれば一気に腐食が広がります。地域の特性を考えると、手放しでメンテナンスフリーとは呼べません。
4. 結論:真のメンテナンスフリーを求めるなら「シラス壁」一択
塗り壁には「漆喰」「ジョリパット」などもありますが、これらは弾性を持たせるために樹脂や繊維を混ぜるため、結局は紫外線で劣化します。
そんな中、私が**「真の意味でメンテナンスフリー」**と呼べる唯一の素材だと考えているのが、**火山灰を主成分とした「シラス壁」**です。
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100%自然素材の力: 紫外線による劣化も色落ちもありません。
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驚異の防水・透湿性: 「水は通さず、湿気だけを通す」という性質。これが北信地域の冬の結露や氷対策において、建物を守る最強の武器になります。
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建物の寿命が先にくる: 適切に施工されれば、文字通り「一生モノ」。将来、外壁塗装にお金をかける必要がなくなります。
ただし、シラス壁は「手間と時間の塊のような素材」
デメリットも正直に伝えます。
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コストは高い: サイディングの1.5〜2倍。
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施工が極めて難しい: 粒子が荒く重いため、熟練の職人技が必要です。大工工事の振動すら計算に入れて工期を組まなければならない、手間と時間の塊のような素材です。
PS.
勉強せずにウン千万のお金を出せるのは、ある意味すごいことですが……後で気づいても遅すぎます。 大手メーカーの「全国一律のカタログ」を鵜呑みにせず、**「この地域の厳しい気候で、本当に30年後も笑っていられるのはどの素材か?」**を自分の頭で考えてみてください。
手間もコストも時間もかかりますが、将来の不安をゼロにし、真のメンテナンスフリーを手に入れたいなら、私は**「シラス壁」**という着地点を強くおすすめします。
外壁だけで熱くなりすぎてしまいましたが(笑)、次回は他の重要ポイントについても書いていきます。お楽しみに!
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