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2026.01.27 ( 建築ブログ )

予算を決める方法。part.4【お金を借りることは悪?善?】

第4回|借金は「善」なのか「悪」なのか

さてさて、第4回目やってまいりました。
ここまで読み進めてくださった方は、
お金の本質がだいぶ見えてきているのではないでしょうか。

今回は、さらに一歩踏み込んだテーマです。

今回のテーマ

「借金は善なのか、悪なのか」


借金に対するイメージ

まずは一度、考えてみてください。

「借金」と聞いて、
良いイメージを持つ方は少数派ではないでしょうか。

多くの方が

  • 怖い

  • 危ない

  • 人生が詰む

そんな印象を持っていると思います。

ですが、筆者の考えは少し違います。

お金を借りること自体は、決して悪ではありません。
問題なのは「借り方」です。


なぜ日本人は借金を嫌うのか

日本人が特に借金にネガティブなのには、
歴史的な背景があります。

江戸時代に行われた
天保の改革「棄捐令(きえんれい)」
をご存じでしょうか。

当時の最高年利は 約15%
これは、現代の消費者金融(年15~20%)とほぼ同水準です。

江戸の町では、
この高金利で借金をしていた人が
人口の約半数を占めていたとも言われています。

結果どうなったか。

  • 利息が利息を生み

  • 元金が減らず

  • 返済地獄に陥る人が続出

その救済策として出されたのが「棄捐令」。
利率を下げ、返済を軽くする政策でした。

こうした歴史から
「借金=破滅」
というイメージが、日本人の中に深く刷り込まれたのでしょう。


海外との違い

ちなみに、北欧など一部の国では
消費者金融という仕組み自体がほぼ存在しません。

お金を借りる=銀行から借りる
というのが一般的。

そのため
日本の消費者金融のような
高金利の借金が生まれにくい構造になっています。


住宅ローンという「別格の借金」

さて、ここからが本題です。
このブログは建築会社のブログですので、
住宅ローンについて触れていきましょう。

多くの住宅購入者が利用する住宅ローン。
その金利は 年利1%前後 が主流です。

ここで、
第2回で扱った「インフレ」を思い出してください。

世界は
年2%の物価上昇を前提に回っています。


具体的な数字で見てみる

住宅ローンの場合

  • 借入額:5,000万円

  • 金利:年1%

  • 期間:35年

👉 返済総額:約 5,940万円

一見、とてつもない金額に見えますよね。

ですが、年2%ずつインフレした場合、
35年後の5,940万円の価値は約2,970万円です。


消費者金融の場合

一方、消費者金融は

  • 返済期限が明確でない

  • 利息のみを払い続けることも可能

実質、返済総額は青天井

仮に同じ35年で返し切ったとすると、

  • 借入額:5,000万円

  • 金利:年15%

👉 返済総額:約 2億6,400万円
👉 35年後の価値:約 1億3,000万円


どちらで借りたいですか?

ここまで見ていただければ、答えは明白ですよね。

  • 年1%

  • 年15%

当然、**年1%**を選ぶはずです。


では、銀行側はどうでしょう?

ここが重要な視点です。

銀行は

  • 金利1%

  • 35年後に返ってくる

  • 実質価値は約2,970万円

正直に言えば、
銀行にとってはほとんど儲からない取引です。

銀行側が
「価値を維持できる」のは金利2%以上。

2%でもやっと現状維持。
それでも薄利なのは変わりません。


住宅ローンは「異常なほど優しい」

ここまで理解すると、見え方が変わります。

住宅ローンは
銀行が儲けるための商品ではない

むしろ
人生の基盤を作るために、国と銀行が用意した制度
と言った方が近いでしょう。


それでも怖いものは怖い

とはいえ、お金を借りるのは怖い。
これは本当にその通りです。

ただ、

  • 世の中の仕組み

  • 金利の意味

  • インフレの考え方

これらを知ることで、

怖い借金と、怖くない借金

を見分けられるようになります。


PS|奨学金について

奨学金も金利は 1%以下

「学生に借金を背負わせるのは悪だ」
という意見もありますが、筆者はそうは思いません。

  • 一人暮らし

  • 勉学に集中できる環境

  • 家庭環境に左右されない学びの機会

奨学金は
学ぶ権利を守るための制度です。

借金という言葉だけで拒否せず、
中身を理解することが大切だと思います。


過去の投稿はこちら

https://obuseyumenoya.com/blog/27371/

↑第一回資本主義を学ぼう

https://obuseyumenoya.com/blog/27424/

↑第二回インフレ値上がりの攻略法

https://obuseyumenoya.com/blog/27461/

↑第三回コストパフォーマンスとは

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