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2024.11.29 ( 建築ブログ )

木遣いの美しさ Part2

ナカダです。

先日のブログで、板張り天井についてご紹介させて頂きました。

杉の羽目板をただ天井に張っていくだけでは無く、木の色味がグラデーションになるように張っている、というお話でした。

昨日現場にて頼れる弊社の自社大工、小林から新たなこだわりを知る事ができました。

なぜグラデーションになるように張っているのか?

そこには見た目だけでは無いこだわりがありました。

 

丸太を輪切りにしたとき、中心の赤い部分を赤身といい、周囲の白い部分を白太といいます。

赤身の部分は木が成長していく過程では古い部分、白太の部分はまだ若い部分になります。

赤身の方が木の根っこ側、白太の方が枝張り側になります。

 

実はこのグラデーション、木が生きていた時の環境を模して張っていたのです。

太陽は東から登って南の空を通り、西へ沈みます。木も生きている時は太陽に向かって生えていました。

なので、このお部屋の天井は・・・

木の根っこに当たる赤身は北西の角、枝張り側に当たる白太は東~南に配置して、北西~南東に向かってグラデーションをつけているんです。

 

木が生きていた時の環境を、切られて材料になってしまってからも表現してあげる・・・

自然と共に生きていた先人の感性に感銘を受けました。

 

 

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