19回目になりました。
今回のお題は、【構造現場見学会】への参加をおススメする理由についてです。
「え、構造の見学会?」と思われるかもしれません。プロの私たちからすれば参加するのは至極当然のことなのですが、実は構造を見学する前に建築会社(工務店・ハウスメーカー)を決めてしまう方が非常に多いのが現実です。
なぜなら、完成現場(見学会やモデルハウス)を見た方が「住んだ時のイメージ」が湧きやすく、見た目のデザインや雰囲気次第で候補に残るかどうかが決まりやすいからです。
では、なぜ私たちが敢えて「完成前」の構造現場見学会をおススメするのでしょうか?
見てほしいのは「施工精度」と「大工の腕」
このシリーズで何度かお話ししている「施工精度」や「大工の腕」。これらは、家が完成して壁紙(クロス)が貼られてしまうと、二度と目で見ることができなくなってしまいます。
だからこそ、骨組みや下地がむき出しになっている構造見学会で、実際に自分の目で見て判断していただきたいのです。
⚠️ プロは現場のココを見ています!
正直にお伝えすると、プロの目線で見ているポイントは次のようなマニアックな部分です。
-
金物の施工:適正な場所・施工方法・ピッチ(間隔)で取り付けられているか
-
断熱材・通気層:隙間なく施工されているか、空気の通り道や収まりが正しいか
金物類は、メーカーの仕様書通りに施工されて初めて本来の「耐震性」や「耐久性」を発揮します。どれだけ性能の良い金物を使っても、施工が間違っていれば意味がありません。
実はこれ、弊社で長年一緒にやってくれているベテランの協力業者さんであっても、時には間違いが出ることがあるほど数が膨大で、完璧に覚えきるのは難しい部分なのです。だからこそ、現場での厳格なチェックが欠かせません。
一般の方が現場に行ったら「ここ」だけは絶対チェック!
「そんな専門知識を頭に入れて現場に行かなきゃいけないの…?」 安心してください!そこまでの知識を持って見に行きましょう、とは言いません。
ただし、これだけは絶対に確認してほしいポイントがあります。
🌟 絶対チェック項目:『現場の綺麗さ』
何度も言いますが、現場の綺麗さは絶対に確認してください! 整理整頓が行き届いている現場は、職人さんの意識が高く、丁寧な仕事(=高い施工精度)をしている証拠です。足の踏み場もないような散らかった現場で、良い施工ができるはずがありません。
※どこの会社とは言いませんが、ノーヘルでアンテナつけてみたり↓

断熱材の上で寝てみたりと。

これを施主さんが見たらどう思うでしょうか。
AI生成じゃないですよ(笑)
構造見学会は「会社のこだわり」と「本音」が聞ける場所
もう一つ、構造見学会に行くべき大きな理由があります。 会社側から「構造見学会に来ませんか?」と案内された場合、その会社には「どうしても見せたいもの」や「自社でしかやっていない特別な一手間」があるということです。
💡 たとえば、弊社のこだわり例
弊社では、断熱材の劣化原因となる「紫外線」を室内に入れないような施工を徹底しています。 これを行うことで、家の暖かさの要である断熱性を長期間維持することができ、結果として将来的なメンテナンスコストや光熱費を抑える「コストパフォーマンスに優れた家」になると考えているからです。
🗣️ 「やらない理由」にも納得感があるか?
見学会では「なぜそれをやっているのか」だけでなく、「なぜ世間で良しとされている『気密シート』を弊社は採用していないのか?」といった、他では聞けない裏話や自社なりのロジックも聞けるかもしれません。(ちなみに弊社はアンチ気密シートです!笑)
まとめ:施工に自信がある会社を選ぼう
-
自社ならではの取り組み(工夫)をしているか?
-
その「理由」に自分たちが納得できるか?
現場を見て、その説明に納得感やストーリーがあれば、ぜひその1社を建築会社の候補に入れてあげてください。
そして何より、「自社の施工に絶対の自信がある会社」は、自分たちから積極的に構造現場の見学を打診してくるものです。
営業マンから「構造現場も見に来ませんか?」という打診があるかどうか。 実はこれ自体も、信頼できる会社かどうかを見極める大きな選定基準になりますよ!
一生に一度の家づくり。表面のデザインだけでなく、家をしっかり支える「中身(構造)」まで納得して選んでいきましょう!

