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2026.02.03 ( 建築ブログ )

第5回|変わる、大工の腕で性能数値

5回目はあまり建築会社側から語られることのない現場を見ることのススメについて語っていこうと思います。

お客様から一番多くいただく声の一つが 「カタログの性能が出ていない気がする」「冬が寒いのに暖房代が高い」 というものです。

これ、実は現場の大工さんの腕が大きく関係しているんです。 会社がどんなに高性能な断熱材を入れても、 現場での貼り方・充填の丁寧さで、実際の断熱性能が大きく変わってしまう。 今日は、あえてその「変わる」部分を、正直にお話しします。

なぜ大工の腕で断熱性能が変わってしまうのか?

カタログに載るUA値(外皮平均熱貫流率)は、材料のスペックと図面上の計算で決まります。 でも、現場で断熱材をどう貼るか・充填するかで、実効性能(実際に家がどれだけ暖かいか)が変わるんです。

  • 上手い大工さん:断熱材を隙間なくぴったり充填、継ぎ目をしっかり合わせ、柱や梁の周りを丁寧にカット・調整。圧縮せずに厚みを保ち、熱橋(ヒートブリッジ:熱が逃げやすい部分)を最小限に → カタログ通りの暖かさが体感できます。
  • 雑な施工:断熱材がずれたり、隙間ができたり、圧縮されて薄くなったり、継ぎ目が空いたり → 熱が逃げやすく、結露リスク増。実測で性能が大幅に落ちるケースも少なくありません。

長野(信州)の厳しい冬では、ちょっとした隙間や熱橋で暖房代が年間数万円変わることもあります。 断熱材が水を吸ったりカビたりすると、性能が格段に低下して、天井にカビが発生するような深刻なトラブルも起きやすい。 業界では「断熱は材料じゃなく施工で決まる」と言われるくらい。 高級な断熱材を使っても、現場の貼り方が雑だとカタログスペックは出せないんです。

一生払っていく建物代、見なくていいの?

家は一生の買い物。 住宅ローン35年+その後何十年も住むなら、断熱性能の差が生涯コストに直結します。

  • 断熱がしっかり出せた家:光熱費が安く、結露・カビリスク低減。ローン完済後も維持費が抑えられ、資産価値も保ちやすい。
  • 断熱が出せなかった家:光熱費が高く、冬の寒さ・夏の暑さでストレス増。修繕費もかさみ、結果的に「一生払い続ける」感覚に。

長野の冬は本当に厳しく、燃料・電気代の高騰で暖房費が家計を圧迫する声も多いですが、 高断熱な家は50年スパンで賃貸より1,000~2,000万円以上お得になる試算もあります。 でも現場で断熱材の貼り方が悪くて性能が出せないと、そのメリットが半減…。 だからこそ「一生払っていく建物代」を無視できないんです。

平日の大工仕事って、どんな内容?

大工さんの仕事は、重労働だけど見えない部分の丁寧さが命。 平日の現場では、こんなことをやっています(一例)。

  • 朝:材料の墨出し・加工(柱・梁の寸法合わせ、木材の反り修正)。
  • 骨組み組み立て:金物打ち、筋交い入れ、ミリ単位で水平・垂直を調整。
  • 中盤:断熱材の充填(柱間を隙間なく埋め、圧縮せず厚みを保つ)、継ぎ目調整、窓周りや配管貫通部の丁寧なカット・処理。
  • 窓・サッシ取り付け:周りを隙間なく塞ぐ。
  • 造作:床・壁下地、天井組み、階段・棚などの細部調整。
  • 毎日:現場監督のチェック対応、ミス修正、現場掃除。

重い木材を運び、ミリ単位で調整する仕事。 ベテラン大工さんは「断熱材のクセを読む」感覚があり、若手は教育次第で追いつけます。 でも、見えない壁の中の貼り方・充填の丁寧さが、断熱性能を決めるんです。

だからこそ、平日休みを取ってでも現場を見に行く意味がある

大工の腕で断熱性能が変わるのは事実。でも、それが悪いことばかりじゃない。 良い大工さんに当たれば、カタログ以上の暖かい家になるんです。

お客様には「計算値」じゃなく、「実際に住んで快適」な家をお届けしたい。 だから、こちらでは

  • 自社大工の教育を徹底
  • 建ててからも毎年年末に顔を出して外壁・エコキュート点検
  • 着工時に工事キーをお渡しして「いつでも抜き打ちで確認してOK」

という姿勢を取っています。

でも、それだけじゃ足りない。 一番大事なのは、家を建てている「今」に、お客様自身が現場の様子を見に行くことなんです。

土日だと職人が少なく、作業が進んでいない現場が多い。 でも平日に休みを取って(または仕事の合間に)来てくれると、 実際に大工さんが断熱材を隙間なく充填しているところ、継ぎ目を丁寧に調整しているところ、熱橋を防ぐために柱周りを細かく処理している姿を自分の目で確かめられる

  • 「あ、この人たちが丁寧に貼ってくれてるんだ」と実感できる。
  • 職人さんと直接話せて、疑問をその場で解消できる。
  • 現場の清潔さや職人の真剣さを感じて、信頼がグッと深まる。

これが、「一生払っていく建物代」を守るための最大の意味なんです。 「任せきり」じゃなく、「一緒に作ってる」感覚を持てば、後悔が減る。 長野の厳しい冬を快適に過ごす家は、現場の「今」の断熱材の貼り方の積み重ねで決まるんです。

だから、もし検討中のお客様で「現場を見に行きたい」と思ったら、 遠慮なく連絡ください。 平日でも、職人がいるタイミングでご案内します。 一緒に家づくりを楽しんでいきましょう。

実はこれだけじゃ寒い家、暑い家になってしまう可能性もあるんです。次回はその内容を語っていこうと思います☺

 

 

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